レトロゲームの買取時に非常に重要なのが「ゲームが起動すること」です。
どれだけレアなゲームソフトだったとしても起動しなければ価値はないため、査定対象外とみなされ大損してしまう可能性があります。
しかし、ファミコンやスーパーファミコンなどのカセットタイプのソフトは簡単にクリーニングすることができ、私の経験上、起動しないカセットでも9割くらいはクリーニングをすると起動するようになります。
そこでこの記事では、カセットタイプのレトロゲームをクリーニングする方法について詳しく解説していきます。
この記事に書いている内容
カセット端子の「フーフー」は理にかなった行動?
ファミコンやスーパーファミコンで遊んでいたころ、接触が悪くて起動せず、カセットの端子の部分を「フーフー」した記憶はありませんか?
カセットの場合、年数が経っていると端子が劣化してきます。端子が劣化すると通電性が悪くなりなかなか起動しなくなるのですが、「フーフー」することにより湿気で通電性がよくなるため起動しやすくなるのです。つまり、無意識に理にかなった行動をしていたということですね。
しかし、みんなが「フーフー」してきたカセットは、湿気により端子が錆びていることが多く、買取の際に動作不良として判断されることがあります。クリーニングすれば大体のカセットは起動するようになりますので、どうしても起動しない場合はクリーニングしてから売ることをおすすめします。
カセットのクリーニングに必要な用品
これが管理人がいつも使っているカセットのクリーニングセットです。
- 無水エタノール
- 接点復活剤
- キムワイプ
- 綿棒
これだけです。
無水エタノールはドラッグストアや薬局で売っていますし、接点復活スプレーはKURE製のものが安くておすすめで、ホームセンターなどで購入できます。
また、理系の学生には定番と言えるキムワイプは水分をつけてこすっても細かい紙くずがでないので使っていますが、固めのキッチンペーパーでも代用できると思います。
あとは普通の綿棒です。
一式揃えるのに大体1,500円くらいは必要なので、売りたいレトロゲームの総額と比較して損しないようであればクリーニングするようにしましょう。
ちなみにレトロゲームの買取額はレトログのサイトで検索することができるのでおすすめです。
カセットのクリーニング手順
以下の手順でカセットをクリーニングしています。
ちなみにファミコン・スーパーファミコン・ニンテンドー64・ゲームボーイなど、カセットタイプの端子がむき出しになっているレトロゲームであればどれも同じ手順で問題ありません。
1.端子のクリーニング
まず最初に端子のクリーニングを行います。
綿棒に無水エタノールをつけてゴシゴシこすって汚れを取り除いていきます。壊れることはないので、遠慮なく力を入れてとにかく付着している汚れを落としてください。
古いカセットの場合はかなり汚れで黒ずんでいると思いますので、綿棒を交換しながらクリーニングすると効果的です。
注意点として、無水エタノールは刺激が強く手につくと痛みを感じことがありますので、手袋を使うなどして作業中に手につかないように注意しましょう。
2.接点復活剤の塗布
端子の汚れが取れたら接点復活剤を端子に塗っていきます。
ちなみに無水エタノールは揮発性が高いのですぐに乾きますので、端子をクリーニングしてからすぐに接点復活剤を塗っても構いません。
KURE製の接点復活剤はスプレータイプになっておりそのまま端子にスプレーするのは難しいので、皿などに一度スプレーしてから綿棒につけて端子に塗るとスムーズに作業できます。
接点復活剤はタップリ塗りすぎず、薄めにぬるのがコツです。
3.カセットケースのクリーニング
接点復活剤は完全に乾くまで2〜3時間はかかりますので、その間にカセットケース(外型)をキムワイプに無水エタノールをつけてきれいに汚れを拭き取ります。
無水エタノールならカセットに書かれている名前を消すことができますが、ファミコンやスーパーファミコンのラベル部分は水分に弱いので、無水エタノールを少量だけつけてやさしく拭き取るようにしましょう。
4.動作確認
端子に塗った接点復活剤が完全に乾いたら動作確認を行ってください。
大半は一発で起動するようになりますが、一発で起動しなくても何回か抜き差ししていると起動するようになります。
私の経験上、約99%以上のカセットが一発起動するようになりますが、これでも起動しない場合はカセット自体が壊れている可能性が濃厚です。
まとめ
レトロゲームのクリーニングには時間と少しのお金がかかるため、買取金額を気にせずとりあえず売りたいという場合は無理にクリーニングする必要はありません。
また、レトロゲームコレクターの管理人も愛用しているレトログでは状態の悪いレトロゲームの買取にも対応してくれますので、手持ちのレトロゲームの状況に合わせてクリーニングしてから売るとよいでしょう。